Friday 27 November 2015

Misleading

発音を細部まで「完璧に」しようとするほど、単語単位の発音に気持ちが向いてしまい、ブツ切り・全単語を強く、同一リズムで話してしまう(だから、「完璧な」発音など求めずに、テキトーに通じる発音でお茶を濁しましょう)…という趣旨に読めてしまうブログ記事を見かけたのだが…( ̄ω ̄;

機能語の弱形を低く・短く・あいまいに発音するのと、英語の発音学習をあいまいで済ませていい、というのは(当然ながら)全く異なる。

あいまい母音が確固たる唯一の音価を持っていない(話者や環境によって大きく違って聞こえる)ことと、1つひとつの発音をモデルと同じように完璧に再現しようとすることは(当然ながら)矛盾することではない。

もしも、発音にこだわることで、フレーズ単位・文単位の強弱リズムヤプロソディーがおかしくなってしまうならば、それは学習者が「完璧さ」について誤解を抱いているのである。そういった生徒が目の前にいるのであれば、指摘・矯正(かつ強制)によって誤解を解き、適切な箇所で完璧に弱くあいまいな発音ができるように導くのが教師の仕事である。

☆Here is the Path to Wonderland★
ほら、そこは「きちんと」弱く言え!